シーホークスは今季からオフェンシブ・コーディネーター(OC)にクリント・クビアクを迎えました。さらにこちらも今季から加入したQBダーノルドを軸に据えた攻撃は、これまで得点でNFL5位と好調です。このクビアクの攻撃とは実際にどういうものか、いろいろなデータを見ながら、昨季と比較して特徴を見ていきたいと思います。

◆ランの比重が大きい

一番違うのはこれですね。今季これまでのパスプレイの比率は50.37%、NFLで一番低いです。逆に言えばランプレイの比率がNFLで一番多くなっています。昨季はパスが62.82%とパスの比重が多かったことを考えれば、大きな違いが出てきています。

ただ、ランのヤード数はNFLで19位と、昨季の28位よりは良いですがまだまだという感じです。特に最近の試合でランのヤード数が出ていない原因の一つは、ルーキーFBオウツの欠場にあると思われます。バイウィーク明けにも期待される彼の復帰が待ち遠しいですね。



※FBオウツが帰ってくればランプレイが復活すると思います。期待したいですね。

◆素早いパスも投げるが、実はロングパスも多い

クビアクの攻撃は素早くショートパスを繋いでいくものだと思っていましたが、実際見てみるとロングパスもかなり投げています。特にランが出ない時はロングパス頼りになっていることが多いですね。これはWRスミス-インジグバの成長が関係していると思われます。

実際、統計で見ると、パスを出すまでの時間はNFL17位と特筆するほど早くはなく、パスの長さはNFLで2位の平均9.1ヤード、そしてパスを落とした比率は1.6%でNFL2位(Accuracyタブ)の少なさです。QBダーノルドの正確性、そしてWRスミス-インジグバ、WRカップの確実性が結果に出ています。



※今季の彼の活躍はすごいですね。ぜひOPOYを取って欲しいです。

◆プレイアクションの比率が大きい?そこまで多くもない

クビアクの攻撃はプレイアクションも多いと思われていましたが、実際にはそこまで多くもないようです。こちら(Play Typeのタブ)を見ると、プレイアクションのスナップ数はこれまで52回でNFL11位(比率で言うと28.4%でNFL10位前後)、そしてランパスオプションが7回と非常に少なくなっています。ちなみに昨季はランパスオプションが普通ぐらい、プレイアクションは少なかったです。

QBダーノルドがアドリブよりはデザインされたプレイの方が得意、ということなんでしょうかね。今後シーズンが深くなっていくとどうなるか、注目したいですね。



※QBダーノルドの活躍で「なぜバイキングスはダーノルドを手放したんだ」という話が出ています。ただ、QBダーノルドだけでなくOCクビアクの力も大きいと思いますね。そしてプレイオフで彼がどういうプレイをするかが鍵になると思います。

◆RBを2人含めたフォーメーションの活用、12パーソネルの成功

アメフトでは、RBが1人、TEが2人いる時のフォーメーションを「12パーソネル」と言います。また、OLに5人以外の追加OLがいる場合は「*」を付けて表します。

こちらに各チームがどのフォーメーションを使ったかの統計があります。シーホークスが特徴的なのは、RBを2人使ったフォーメーション、つまり「21パーソネル、22パーソネル」など、「2」で始まるフォーメーションの多用です。NFL全体ではRB2人を使うフォーメーションの比率は8%ですが、シーホークスは24%もの比率でRBが2人入るフォーメーションを使っています。これには、ラン比率の高いOCクビアクの戦術が表れているでしょう。逆に少ないのが「11パーソネル」で、NFL平均では59%のところを、シーホークスは36%しか使っていません。

Personnel Tendency
※SUMERSPORTSより引用。このサイトは元ファルコンズGMのディミトロフが設立者の一人のようです。

そしてEPA(Expected Points Added、プレイが得点の増加にどれだけ寄与したか)は、12パーソネルと02パーソネル、22*パーソネルでNFLトップ。特に29%比率で使っている12パーソネルの成功が、シーホークスの攻撃力アップに寄与しているように見えます。TE2人を使ってブロッカーを増やしている攻撃が成功しています。

※私も実際アメフトをやっていたわけではないので、統計の見方が間違っていたら申し訳ありません。アメフトをしっかり見始めて10年近く経ちますが、アメフト難しいですね。

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NFC西地区は49ナーズが負けてシーホークスが地区首位に立ちました。このまま突き進んで行きたいですね。まずは来週のコマンダーズ戦に期待です。