現行のNFLの団体労働協約(CBA)は2011年から有効だったものですが、2020年に期限を迎えます。これに伴い協約の更新作業が行われて来ました。これがオーナー側で承認され、昨日選手側でも承認されました。全選手によって投票が行われましたが、思ったより僅差だったようです。

賛成1019 対 反対959 ということで60票差しかありませんでした。このあと書きますが、今回のCBAは選手の中の大多数である年俸が低い選手に有利な協約だったのでもっと差が付くと思ったんですけどね。思った以上に選手には試合数増による怪我への危惧があったようです。

この新協約によってリーグの何が変わるのか、主な変更点をまとめてみたいと思います。この新協約は2030年まで有効となります。途中オプトアウト(停止)することはできません。


1.レギュラーシーズンの試合数の増加とプレシーズンマッチの試合数減少

これまで17週間で16試合(1週はbyeウィークでお休み)だったのが、18週で17試合(1週はbyeウィークでお休み)になります。選手にとっては肉体的・精神的に負担増ですが、給与もその分増えます。また、17試合ずっと出続けるのは難しいでしょうから、控えの選手の出場機会が増えることになるでしょう。オーナー側の収入も、試合数が増えますから増えます。また、これに伴って、プレシーズンゲームが4試合から3試合になります。これは早くて2021年シーズンから施行されます。

2.プレイオフ進出チームが12→14チームに増える

プレイオフ進出チームが、各カンファレンス6チームだったものが、7チームになります。それに伴い、ファーストラウンドバイ(初戦免除)が1チームに減り、ワイルドカードラウンドが3試合行われることになります。2019-2020シーズンを例に見ると、次のようになります。


昨季であればNFC西地区からは4チームのうち3チームが出場することになります。激戦区ですね。この変更は2020年シーズンから行われます。

3.選手登録枠の増加

これまで試合での選手枠は46人でしたがこれが48人になります。開幕ロースター登録も53人から55人になります。※これは53人のままのようです。また、プラクティス・スクワッド(練習生)枠は10人から12人に、2022年にはさらに14人に増えます。

4.選手の年俸総額の増加

2020年にはNFLの総収入の47%が選手の年俸に回っていましたが、これが48.5%へ増えます。これで10年で選手の年俸総額は$5B($5,000M)増えることになるとのことです。また、最低年俸も$1Mまで増えるとのこと。また、現在契約継続中の選手は、試合数が16試合から17試合に増えることによって年俸の1/17のボーナスがもらえるとのことです。

5.フランチャイズタグ、トランジションタグ

この新CBAが締結されなければフランチャイズタグ、トランジションタグは各チームそれぞれ1選手ずつ(計2選手)に使えることになっていましたが、締結されましたので各チームは従来どおりどちらか1つだけのタグ(計1選手のみ)を使えることになります。

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この新CBAにラッセル・ウィルソンは反対していました。


試合数が増えるということは、やはり選手の負担が増えるわけで、特にレギュラー選手、全スナップ出場するポジションの選手はきついでしょう。ウィルソンはその代表格ですから反対するのは納得できます。ただ、選手枠が増え、全選手の年俸総額も増えるということは、選手数の大半を占める、NFLレギュラーになれるかどうか、という選手は賛成にまわるはずです。全選手で投票するわけですから、CBAは通ります。このあたりはなかなか難しいですね。

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ようやく来季もNFLを開催できる条件が整いました。アメリカは現在新型コロナウィルス禍でXFLを含めたほぼすべてのスポーツが開催中止となっています。NFLはオフシーズンで被害を最小限に食い止められたというのは不幸中の幸いでしょう。

このあと、事前の予定どおりであれば、無制限フリーエージェント選手との合法タンパリング(事前交渉)がアメリカ東海岸時間の3/16正午(日本時間3/17午前1時)から開始され、契約は3/18午後4時(日本時間3/19朝5時)に解禁となります。トレードも同時刻に解禁です。(日程は予定通りとのこと。)
シーホークスはどう動くか、どうも最近の報道はクラウニーをリリースして$10MぐらいのDEを2人獲ったほうがいいんじゃないか、との論調が多いですが、実際どうなるか、期待して見たいと思います。